犬と猫の誤飲誤食について|食べてはいけないものや対処法を解説

誤飲誤食とは、身体に悪影響を及ぼすものを口から摂取してしまうことです。

 

犬や猫は、遊んでいる時に興味があるあまり、どうしてそれを?と思うようなものを舐めたり飲み込んでしまったりすることがあります。

犬は、おもちゃや人用医薬品、チョコレートなどを飲み込んでしまうことがよくあり、猫は紐などを飲み込んでしまうことがあります。

その結果、中毒や胃腸炎、腸閉塞などを起こし、時に命を脅かすこともあります。

 

今回は、犬や猫に食べさせてはいけないものを解説するとともに、万が一誤飲誤食した場合の対処法などをお伝えします。

 

目次
1.犬や猫に食べさせていけないものとは
2.誤飲誤食するとどうなるのか
3.誤飲誤食した場合の対処法
4.気を付けてほしいこと

犬や猫に食べさせていけないものとは

犬や猫が口から摂取することで中毒を起こす可能性のある代表的なものとしては下記が挙げられます。

 

・チョコレート、キシリトールが含まれるガムなど、玉ねぎなどのネギ類が含まれる食べ物、レーズンやブドウ、コーヒーなど
・洗剤
・保冷剤や不凍剤
・植物:特にユリ科の植物は命を脅かすほど重篤な中毒を起こす可能性があります。
・人用医薬品:鎮痛剤や解熱剤、サプリメントなど
・たばこ
・殺虫剤や殺鼠剤

 

また、飲み込むことで、食道や胃腸に炎症や損傷、閉塞を起こす可能性のあるものとしては、下記が挙げられます。

 

・おもちゃ
・アクセサリーなど

 

誤飲誤食するとどうなるのか

誤飲誤食したものにより起こる弊害はさまざまです。

中毒の場合、嘔吐や腹痛を示すことが多く、貧血や腎障害、肝障害を起こすこともあり、最悪の場合には、死に至ることもあります

 

おもちゃなどを飲み込んだ場合は、すぐに症状を示さないこともありますが、時間が経過してから胃腸の損傷や閉塞を起こし、緊急手術が必要になることもあります

 

誤飲誤食した場合の対処法

犬や猫が誤飲誤食をしてしまった、または、した可能性がある場合は、速やかに動物病院にご相談ください

 

その際、誤飲誤食したものや可能性のあるものの名称、内容物の詳細、量、サイズ、飲み込んだ時間、その後の状況(嘔吐、元気がない、呼吸状態など)もお伝えいただければ、適切な対処法を判断するうえで役立ちます。

早急に適切な処置を行うことで、重篤な状態へ移行することを回避できるかもしれません。

 

誤飲誤食したものや、検査(必要に応じてX線検査やエコー検査、血液検査)結果から判断し、投薬処置や催吐処置(注射で嘔吐させる方法)、内視鏡による胃内検査や手術(胃内に留まる誤食物の摘出)、開腹手術(胃腸内に留まる誤食物の摘出)など、最適な治療法を検討します。

 

なお、当院では異物誤飲時に内視鏡による摘出を行うことで、腹部切開手術を行わずに治療が可能なケースもあります。

 

気を付けてほしいこと

誤飲誤食してしまった場合、無理に水を飲ませたり、様子を見て時間をおいたりすることはおすすめできません。早急に病院で診てもらうことが重要です。必ず獣医師の判断のもと、適切な処置を受けるようにしましょう。

 

また、チョコレートやキシリトールガム、人用医薬品、洗剤など犬や猫が食べては行けないものは、犬や猫に見つからない場所にしまっておくようにしましょう。誤飲誤食が起きないように未然に防ぐことが大切です。

 

愛犬や愛猫のことでお困りのことがあれば当院までご相談ください。

 

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